ラントマンの雑貨やアンティーク買い付け時の、フランスレポート。
蚤の市便り vol.44 2007.12.9
ホーローのマーク
フランスのまな板

 まな板のことをフランス語でプランシュ ア クペと言います。素朴な道具類の魅力が語られるようになって久しいのですが、この木製のまな板もやはり味のある古道具のひとつ。木という素材は本当に時間と相性が良いですね。ご覧ください、この風合い。

 こちら(写真右)は26×14センチ。私の勝手な感?では、毎日山で仕事をする人がお昼用に持って行っていた、携帯用プランシュ ア クペ。登山用のワイルドなナイフでチーズやソシソン(乾いた肉製品)を切っていたと想像します。
そしてこちら。これは家庭用でしょうか。24×12センチ。果物やちょっとしたお料理用、常時小さなナイフをあてられていた感じ。 それからこれはなじみのあるサイズ。44.5×21センチ。フランスの家庭の台所にいつもあったプランシュ ア クペ。いい感じのおばあちゃんがリネンのエプロンを巻いてお料理している姿が目に浮かぶのです。
ホーローのマーク ホーローのマーク
 フランスのまな板はご覧のように、フックになる丸い出っ張りがついたものが多く、そのデザインも人気の要因。現代ではお部屋に置いてメモや写真をとめると素敵、植物をのせる小さなステージにしてもきれいです。でも、用途を考えずただ壁にかけておくだけで実は味のあるオブジェ。乾いた木の存在感で空気が和みます。フランスでたまに行く近所のビストロの壁に古いプランシュ ア クペがずらーっとデコレーションされていて圧巻だったのを思い出しました。(Y)
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