ラントマンの雑貨やアンティーク買い付け時の、フランスレポート。
蚤の市便り vol.40 2007.7.1
ホーローのマーク
コンポチエ

 日本が梅雨でじめじめしているころ、通常フランスではからっとした快適な天気が続くはずなのですが、今年のこの時期のフランスは日本のように曇ったり雨が降ったりと少しおかしな感じです。みなさまはお元気でお過ごしでしょうか。

 さて、こちらで蚤の市に出ている食器にはいろいろな種類がありますが、なかでも日本との習慣の違いを感じるものに足のついたお皿があります。コンポチエと呼ばれる果物用プレートで、写真のような陶器、ガラス製、それにシルバー等金属のものなども。日本では普段これほど高さのある食器がテーブルにでることは稀ですが、フランス人はコンポチエをつかって空間を華やかに演出するのが得意です。基本的にデザートとなるようなフルーツや甘いものを盛りつける事が多く、食事をするときに目線を遊ばせる楽しいワンポイントになります。

 そのほかにお花をアレンジしてみたり、ちょっと便利な用途としては、日常持ち歩くポケットまわりの小物(小銭や鍵、ハンカチなど)をまとめて置いておくトレイという風にも。平面のアレンジばかりでは単調になりがちな毎日のテーブルセッティングも高さを出してみるとずいぶん雰囲気が変わってきます。こんなシックで素敵なお皿が日本でももっと多様に、気軽に楽しんで使っていただけたらと思います。(Y)
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