むかしの刺繍もの

2016-8-17 17:12

夏も終わると、どこかさみしげに見える しろい布ものたち。
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そんな「とき」を通過させたような しろいものには
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そこはかとない魅力があります。
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かがやくような純白ではない、しろ。
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ひとの手をとおってきた、くたびれ感がほっとします。
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とても実用的なわけでもなく
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それをもった人の記憶に深くとどまるような
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ちいさな刺繍とか カットワークの模様とか
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まごころとしか 言いようがないようなもの。
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ただ四角いだけの敷物も、糸目を拾ってから まつってある。
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こんなささやかなものが生活をいろどります。
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やさしさ、丁寧なこと。
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記憶、おもいで。
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不必要なものをどんどんと捨てるばかりではなく
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愛着があって、どうしても身離せないような
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きもちがあることは ひととして、ほほえましい。

 

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(1050円~)

 

 

 

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