ラントマンの雑貨やアンティーク買い付け時の、フランスレポート。
蚤の市便り vol.25 2005.12.4
ホーローのマーク
ホーローのマーク
 寒くなると分厚いホーローのお鍋でことこと煮込んだお料理が美味しくなりますね。ラントマンショップにも昔のホーロー製品がお好きなお客様がたくさんいらしてくださいます。古くても激しく痛んでいなければ、今でも実用できるものが多いんですよ。

 フランスのお料理番組で、日本の「3分クッキング」というあの番組によく似たものがあります。ジョエル、ロブションという有名なシェフが司会で毎日ゲストを迎えてお料理を紹介するのですが、その番組の中でも時々ホーローの道具が使われることがあるんです。ゆでた野菜をすくい出す穴あきオタマ、パスタを茹であげたあとにざーっとお湯を切るコランダー(フランス語ではパソワールといいます)などはいつも登場するのでうれしくなってしまいます。調べてみないと本当のところはわからないのですが、彼らの使うその台所の道具たち、なんとなく古いもののように見えるんです。ステンレスの素晴らしく便利な道具がたくさんあるなかで、ちょっぴり重たくて、使い勝手だけを見れば中くらいのホーローの道具たちを、一流の料理人が楽しそうに使っているのは粋だなあと思います。

 これらの写真は、古いホーロー製品の裏にあるメーカーのマーク。ときに裏側だけではなく表の隅の方にあったりもします。動物や怪獣みたいなモチーフあり、お鍋の直径を示す数字あり、その時代の国名あり、裏にあるのが惜しいくらい愉快なものもあります。黒にスフィンクスのモチーフは、おおきな楕円のパエリアパンの裏側にあるものですが このパエリアパン、裏側がとても美しいので 近いうちにラントマンショップのどこかの壁に、絵のように掛けようと思っています。!(Y)

*画像:ホーローのバックスタンプ 昔は国産品よりもチェコやベルギーで作られた物が大量にフランスで使われていたようです。
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