ラントマンの雑貨やアンティーク買い付け時の、フランスレポート。
蚤の市便り vol.19 2005.5.31
ヴィド グルニエ
ヴィド グルニエ
ヴィド グルニエ
 ヴィドグルニエの季節です。ヴィドグルニエとは日本でいうガレージセールのこと。(VIDE GRENIER=直訳では「物置を空にする」 という意味)

 パリをはじめとする大都市から、田舎の人口100人たらずの村まで、フランス中あちこちでたいてい日曜日の朝から夕方まで行われます。ほとんどが街の地区単位で、町内会の行事よろしく和気あいあいとした雰囲気が、田舎に行くほど強くなります。5月は毎週末、このガレージセール回りをしました。

 先週末に行ったところはこんな感じです。(画像をご覧ください)お昼前についた頃は運動会か盆踊りの準備を村人全員でのんびり始めているような空気でした。出店している人たちは、もちろんみんな顔見知り、お隣さん同士が家からテーブルを運び出して、使わなくなった食器や子供のおもちゃ、服などを並べます。いうまでもなく観光客などが来るところではありませんし、村の外から見に来た人がこの中に果たしているのかな?という感じすらします。とういうことは村人が村人同士で物々交換して終わるのでしょうか?村の人たちが、ぐるぐると使う物を回して使ってたりして、、。はたまた村人の目的は、そろってのひなたぼっこなのかもしれません。

 ヴィドグルニエでほほえましいのは、必ずちいさな子供たちが出ていること。自分が使っていたおもちゃを売ったり おとうさんとおかあさんのスタンドの店番をお手伝いしたり。

 そのヴィドグルニエでいいものが見つかるのかどうか?お知りになりたいと思うのですが、残念ながら震えるようなものすごい骨董品に出会う事は滅多にありません。定期的に開催されているアンティークのプロの蚤の市のほうがずっと見応えはあります。でも、毎週田舎のヴィドグルニエに行くとちょっとした楽しい出来事があるのでつい足を延ばしてしまいます。小学生くらいの男の子から物を買うときに、20円くらいを夢中で値切ったりしてあとで自己嫌悪に陥ったことや、とても感じのいいおばあさんを信じて高く買った品物が、家で良く見たら壊れていてがっかりということも。

 でもめったにないといっても、、ごく稀に、、素朴なカフェオレボウルをなどを見つけたりして、それをずっと使っていた人から逸話つきで譲ってもらえることも本当にたま〜にですがあります。そういうときは最高のヴィドグルニエ。(Y)
ヴィド グルニエ ヴィド グルニエ ヴィド グルニエ
戻る